「テンセグリティ(Tensegrity)」という名前を聞いたことがありますか?
Tension(ひっぱる力)+Integrity(組み合わせる)でできた造語です。
今回は、このテンセグリティを初め、力がつり合っていると物が止まっていることや、世の中の様々なものがつり合いで成り立っていることを体験や工作を通して学びました。
子どもたちはストローと輪ゴムで作られたテンセグリティと出会いました。そこで、「はさみで1か所を切るとどうなるだろう。」と投げ掛けました。すると、
・形はそのまま残る。他の輪ゴムに支えられているから。
・つぶれてしまう。建物も1つの柱が崩れると、建物全体が壊れてしまうから。
など、予想が出ました。
実際に、はさみで切ってみると…弾けるように散らばり、ばらばらになりました。子どもたちは「どうしてばらばらになったんだろう?」と考え始めました。
・輪ゴム同士でひっぱりあって、つり合っていたけど、それが切れちゃった。
・切る前はちょうど良いバランスになっていた。それがくずれた。
そこで、今日は、バランスについて考えていくことになりました。
新聞紙を丸めて作った棒。これを手の平や指先にのせます。何秒間できるかチャレンジしました。長くキープするコツを考えました。
また、次に長さのちがう棒で試しました。長い棒の方がバランスをとりやすいことに気づきました。
①ヒトは2本足で立ちます。②フラミンゴは1本足で立っているのを見かけます。さらに、③トンボは、胸から出る6本の足で体を支えています。
まずは、それぞれになり切って試してみました。すると、③トンボの体のつくりでは、かなり保つのが難しいように思えてきました。
実際は、これも「バランス」の1つです。子どもたちは、頭・胸・腹の「どこに」「どのように」羽を付けるのか、考えていきました。
また、長い棒と短い棒ではどちらがバランスを取りやすいか検証しました。すると、長い棒の方がバランスを取りやすいということが分かりました。
最後はテンセグリティです。ストローと輪ゴムを組み合わせていきました。最後に、ストローと輪ゴムの位置を調節して完成です。
今回は、バランスについて考えていきました。バランス棒(点・線)、バランストンボ(面)、テンセグリティ(立体)と、様々なバランスを試行錯誤しながらとらえていくことができました。