電池を作ってみよう

サイエンスアドベンチャー、本日は「古代人の作った謎の装置」を行いました。銅板と鉄釘、プラスチックのカップ、導線、いくつかの液体を使って、電子オルゴールを鳴らしました。最後に古代人へのアドバイスも考えました。子どもたちは、オルゴールを鳴らす目的のためによく考えていました。

スタッフの感想

  今回のSAは、導入もステキでした。古代人が作って今の科学で謎なんかないよねー、と話していた子ども達が、吸い込まれるように実験に取り組みました。

魅力的な光る銅板と鉄釘を電極にして、水で電圧計をちょっとでも動かすというところからスタートです。

 銅と鉄で+と-、直列つなぎをするという課題にかなりとまどっていました。一つずつクリアしていき、古代人が手に入れられるもので電池をつくり、電子オルゴールを鳴らすことができました。

 単1電池と繰り返し比較しながら進めたのが、良かったと思いました。

 

 活動後のふりかえりでもお話ししましたが、電池の実験をレシピを示しながら「つくってみよう」とやってしまうと、あっという間に終わってしまいます。

 実験方法や条件設定を余り複雑にせず、探究的にするにはどうしたら良いだろうかと考えた上でのストーリーづくりでした。(今回の実験の肝は電解質溶液の種類、直列・並列、内部抵抗です。)

2つの電池を直列にしてオルゴールを鳴らすというところが、子どもたちの中から出てこなかったらどうしようかと思っていたのですが、こちらからヒントを与えるまでもなく、半数の班で「発明」してくれたことは驚きでした。

 「古代人へのアドバイス」では、エジソンの発明の偉大さに気付いてくれたり、発表はされませんでしたが金属を大量につくることが必要だと提案する子どもが出てきたりと、電気エネルギーを使う技術についても考えてもらうことができたのではないかと思っています。

 当日お手伝い頂いた先生方、有り難うございました。